元偏差値40

誰のためでもない自分のためだけの記録

頑張らなくてはいけない社会

 

 

どうしてこうも生きづらい世の中なんだろう。

 

「高学歴」「資格」「即戦力としての経験」「語学」「リーダーシップ」…。

 

「寝る間も惜しんで勉強しろ!」「人が休んでいるうちにたくさん動け!」「行動しろ」「行動しろ行動しろ行動しろ行動しろ行動しろ」

 

頑張らない人間は無価値、能力のない人間は無価値、無価値な人間には払うお金も、住む家も、食べるものもない。

 

人並みの生活を保障してください、未経験ですが働かせてください、学歴はありませんが働かせてください…「否」。

 

何もない人間、何もできない人間に、与えるものなど何もない。

 

社会全体から、そのような強迫観念が聴こえてくる。

 

じゃあお前らは一体どれだけのことできるんだ?偉そうに底辺を威圧するお前らにある唯一無二の価値はなんだ?

 

オフィスレディを気取るクソババア、パワハラをする害悪オヤジ、コネで入社した丸ノ内OL、生まれた時から勝ち組だった高学歴サンたち、世の中ムカつく人間、上に立った「気」でいる人間があまりにも多すぎる。

 

 

もっと底辺に、もっと下の人間たちの負のエネルギーを何も知らない。

 

「これが資本主義だもんね」「努力をしなかった人がいけないんだもんね」

 

そのような言葉を、安全地帯から石のように投げかける。

 

生まれた時から競争を強いられ、勝手に負け組にされてきた人たちの気持ちを、何も知らない。

 

それは、格差の拡大するこの国において非常に脅威である。

 

この国では、世間から見放され、自助を強要され、もう失うものがない最底辺の人たち、「無敵の人」が多く存在する。

 

彼らの憎しみ…その感情の一部は私にも備わっているが…の矛先は、紛れもなく「勝った気」でいる勝ち組の人間たちである。

 

足元を救われるだけじゃない、生命の危機、法治国家の根本的な規範を揺るがすような「無敵パワー」を目の当たりにする日は遠くない。

 

膨れ上がった無敵の人たちの負のエネルギーは、必ずお前たちを地獄の果てまで追い詰める。

 

富の再分配、格差の是正、この国の抱える癌細胞たちは、早急に治療が必要である。